いまだに手書きで納品書や請求書を作成している我が社。デジタル化はしたいけど零細企業のため極力コストを抑えたいという想いがあり…。手書きはとにかく時間がかかるしかさばるし、検索もできないし字の下手な人が書くと見栄えが悪いし…と、もはやいいところが見つかりません。
いざデジタル化するとなってfreeeやMISOCAも考えてはみたものの、なんとか無料で使えるソフトがないものかとサーバインストール型のオープンソース管理システムを探してみたところ、まずヒットしたのが「抹茶請求書」というアプリケーション。国産で安心だ!と思っていたらさくらインターネットのサーバ&自分の技量ではインストール画面さえ出すことができず、やむなく多言語対応の海外産システムの中から見つけた「InvoicePlane」(インボイスプレインorインボイスプレーン)というアプリケーションの導入にチャレンジしてみることにしました。
必要要件
(2021.03.12時点)
・MySQL:5.5またはMariaDBの同等バージョン
・PHP:7.0以上(PHP 5.6は動作対象外)
・必須PHP拡張モジュール:
─ php-gd
─ php-hash
─ php-json
─ php-mbstring
─ php-mcrypt
─ php-mysqli
─ php-openssl
─ php-recode
─ php-xmlrpc
─ php-zlib
(1) 本体のダウンロード
https://www.invoiceplane.com/にアクセスし、上部メニューの「Download」からダウンロードページへ移動。
緑のボタンをクリックすることで最新版がダウンロードできます。
ダウンロードが完了したらzipファイルを展開しておく。
(2) データベースの準備
MySQLまたはMariaDB上で新しいデータベースを作成しておきます。文字コードはUTF-8N (BOMつき)を選びましたが、今のところはそれで問題なさそう。
(3) ファイルのアップロード
展開したzipファイルのうち、一番上の階層にある「ipconfig.php.example」というファイルを複製して、「ipconfig.php」にリネームします。この「ipconfig.php」を開いて、8行目あたりの「IP_URL=」の後ろにインストールするURLを末尾のスラッシュなしで記載し、保存。
展開したzipファイルの中身をFTPでサーバにアップロードします。アップロードするディレクトリはルートディレクトリでもサブディレクトリでもOKとのこと。
(4) ブラウザからのインストール
ファイルをアップロードしたURLの末尾にindex.php/setupをつけてブラウザからアクセスします。
(例:https://www.abc.com/にアップロードした場合、https://www.abc.com/index.php/setupにアクセス)
まずは言語の選択。「Japanese」を選んで「Continue」をクリック。
インストールの前提条件が自動でチェックされ、結果が表示されます。
次はデータベースの設定画面。CORESERVERにインストールした際にはlocalhostでOKでしたが、さくらインターネットの場合は「mysql000.db.sakura.ne.jp」のようなサーバー名を入力する必要がありました。
データベースに無事接続できると、この後「データベース詳細」「テーブルをインストール」「テーブルをアップグレード」というページに推移していくので、それぞれ「続行」をクリック。
次はユーザーアカウントの作成。ここで作成したユーザーが管理者として設定されます。必要事項を入力し、言語はJapaneseを選択。
住所と連絡先の入力です。海外製なので住所の入力順も日本とは逆。
入力が終わったら「続行」をクリック。インストール完了の画面が表示されます。
黄色の枠の中にはセキュリティを高めるために「ipconfig.php」の修正を勧める内容が書いてあるので、FTPソフトでipconfig.phpをダウンロードし、14行目あたりの「DISABLE_SETUP=false」を「DISABLE_SETUP=true」に書き換え、上書きアップロードしておきます。
この後、ログインボタンをクリックして、先ほど設定したメールアドレスとパスワードでログイン。
これでようやくダッシュボードを拝むことができました!